頭を巡る螺旋律。
飛び交う世界観が心地良い。
知識の刺激による宴。
目眩く恍惚と腐敗の混沌(カオス)。
ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐる頭を惑わせる
ごろごろごろごろ、ごろごろ蔓延る不可解に
ぐにゃぐにゃぐにゃぐにゃ、ぐにゃぐにゃ曲がった残像(オモイデ)と
ひらひらひらひら、ひらひら願望舞い落ちる
思想が心に降り積もる。
ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐる周りを巡りゆく
ごろごろごろごろ、ごろごろ散らばる汚れ達
ぐにゃぐにゃぐにゃぐにゃ、ぐにゃぐにゃになった感情に
きらきらきらきら、きらきら感性降り注ぐ
世にも見事な因果律。
思想が生み出す詩が伝えるは
現の狭間に視た叶わぬ理想郷か。
はたまたそのヴェールの下の非理想郷なのか。
信じるから、裏切られる。
信じなければ、裏切られない。
そっちが裏切ったつもりでも
こっちが信じていなければ
それは裏切りにはならないから。
信頼は濁流を渡る脆い架け橋。
崩しゆくそれは裏切りの氾濫。
架けない橋は崩されない。
無という名前の絶対防御。
だけど
信頼という愚行を忘れ去ったとき
裏切りという連坐を蝉脱したとき
其処に居るのは果たしてヒトなのか。
信じる事は、ヒトの特権。
裏切ることも、裏切られることもヒトの特権。
何かを信ているから
何かに裏切られたりしてるから
それは「ヒト」と呼ばれるのだろうか。
心はすぐに変わってゆく。
あっちでは天使のようだけど
こっちにくると悪魔のよう。
先刻までの天使の歌は
今となっては悪魔の囁き。
でもそれはきっと
自ら変わっているものじゃない。
心は普遍の映し鏡。
誰もが綺麗な鏡を持つ。
その鏡が天使なら、その像は悪魔にはなり得ない。
その鏡が悪魔なら、その像は天使にはなり得ない。
悪魔に会いたくなければ天使になろう。
そうすれば周りから悪魔が居なくなる。
悪魔が映らなくなったとき
この世から悪魔は消えるから。
だけど
天使が映らなくなったとき―――