私は宿り木。
天が授けた大いなる樹に巣くい
生命を吸い取り生き延びる運命
寄生する命。
この樹が朽ち果てたとき、私もまた枯れ果てる
だからこの身が焼け焦がれようとも貴方を守る
宿り木は樹にぶら下がる 樹がその命を生み出した
その期待には応えよう さぁこの心、穢すがいい
私が生まれた。
必然という名の下に求められた私が生まれた。
決してその運命を拒みたかったわけではない。
貴方の中に。
望んでいたのは貴方だけじゃなかったの。
私も宿り木として生まれることを望んだ。
全ての傷を受け入れよう 痛みと血が記憶を刻む
全ての闇を引き受けよう どんな穢れももう慣れた
この世界は汚すぎるから。
貴方が穢れてしまうのは耐えられない。
だからおやすみ。
全てを任して。
後は
私が生きるから。
読み仮名
・大いなる樹に巣くい
樹=いつき
・生き延びる運命
運命=さだめ
二つめの人格が元々の主人格を乗っ取る という野望を詠ってみましたが・・・
共感できる人は少なそうですね。たいていみなさん主人格でしょうから。
※書いてる本人も主人格。たぶん(ぁ
それにしても妙に女詩人っぽい詩だ。男なのにオレ。