信じるから、裏切られる。
信じなければ、裏切られない。
そっちが裏切ったつもりでも
こっちが信じていなければ
それは裏切りにはならないから。
信頼は濁流を渡る脆い架け橋。
崩しゆくそれは裏切りの氾濫。
架けない橋は崩されない。
無という名前の絶対防御。
だけど
信頼という愚行を忘れ去ったとき
裏切りという連坐を蝉脱したとき
其処に居るのは果たしてヒトなのか。
信じる事は、ヒトの特権。
裏切ることも、裏切られることもヒトの特権。
何かを信ているから
何かに裏切られたりしてるから
それは「ヒト」と呼ばれるのだろうか。