空の果てをふと思う。
見上げた虚空に吸い込まれ
遙か彼方の闇の中
輝く大きな光の雲集。
地上で百の命が絶たれ
千の涙があふれ出て
万の哀しみが渦を巻き
荒く崩れる脆い群集。
それでも銀河は変わらない。
この地上が血に染まっても
あの海の水が涸れ果てても
かの空が黒く汚れても
銀河の摂理は揺るがない。
地上で何が起ころうとも
銀河は静かに廻ってる。
例え全ての行為が無に散ろうとも。
見える全てに絶望しても。
その悔しさも悲しさも
おっきなおっきな銀河の中での
たったひとつのちっぽけな悩み。
取るに足らない過去の蹉跌。
明日も時は流れてく。
たとえ何が起ころうとも
いつもと変わらずしずかにまっすぐ流れてく。